No.12|為替の影響ってどんなもの?

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最近の円安、どんな影響があるの?

ここ数年、「円安の影響で〜」というニュースをよく聞くようになりました。
たとえば、iPhoneの価格。
毎年のように値上がりしていて、「性能が上がったから?」と思っていましたが、
実はその背景に為替の動きがあります。

同じiPhoneでも、アメリカでは値段があまり変わっていません。
でも、日本円の価値が下がると、
1ドルを買うために必要な円が増える。
その結果、輸入品の“値札”が上がるのです。

ニュースで聞く「円安」とは、
日本円が他の通貨に対して弱くなっているということ。
つまり、同じ100円でも、
世界では少し“力が弱まっている”状態なんですね。


円安=日本円の“力”が下がる状態

為替とは、国どうしの通貨を交換するときの「比率(レート)」のこと。
たとえば、1ドル=150円なら、
1ドルを手に入れるのに150円が必要という意味です。

円安になると、海外のものを買うのに多くの円が必要になります。
つまり、輸入が高くなる
一方で、海外にモノを売る企業にとっては、
自分たちの商品を“割安に提供できる”追い風になります。

円高のときはこの逆です。
円の力が強まり、海外製品は安く買える。
でも、輸出企業の利益は減りやすくなります。

こうして見ると、為替はただの数字ではなく、
「日本のお金の体力」を映す鏡のようなものだと感じます。


投資における「もう一つの波」

オルカンやS&P500のように、海外資産に投資していると、
為替はもう一つの“波”として関わってきます。

たとえば、アメリカの株価が上がっても、
円が強く(円高に)なれば、円に換算した資産は減ります。
逆に円安が進むと、株価が動かなくても
円換算では利益が増えることもあります。

つまり、海外投資では「株価の波」と「為替の波」
2つが重なっているということ。

値動きの理由がわかると、
ニュースを聞くときの“視点”が少し変わってきます。


「為替ヘッジ」で波をやわらげる方法

外国資産に投資するときには、
為替の影響を小さくする仕組みもあります。
それが「為替ヘッジ」。

将来の為替レートをある程度決めておくことで、
円高・円安の影響を抑える仕組みです。
ただし、この安心にはコストがかかります。

長期で見れば、為替は上がったり下がったりを繰り返すため、
完全に守るより、ゆらぎを受け入れるという選択もあります。


為替は“敵”ではなく、“世界とつながる風”

最初は難しそうに聞こえる為替ですが、
実際には、世界とお金のつながりを教えてくれる存在です。

円安のときは、海外資産の価値が上がる追い風。
円高のときは、外国のものを安く買えるチャンス。
どちらにも意味があります。

大切なのは、為替を“敵”や“リスク”としてではなく、
世界を感じるもう一つの風として見ること。
そう考えると、ニュースの数字にも少しやさしくなれます。


まとめ:為替は“暮らしと投資の交差点”

為替の動きは、輸入品の価格にも、投資のリターンにも影響します。
つまり、生活と投資をつなぐ共通の線のようなもの。

円安が進むとき、
それは同時に「世界がどう動いているか」を映している。
そう思うと、為替を学ぶことは、
自分の暮らしが世界とどうつながっているかを知ることでもあります。

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