「平均を超える」という言葉の響き
インデックス投資を続けていると、時々こんな言葉に出会います。
「アクティブ運用で市場平均を上回った」
最初にこの言葉を聞いたとき、少し引っかかりました。
平均でいいと思っていた自分にとって、”平均を超える”という目標は、
自分とは違う考え方に思えたんです。
けれど、調べていくうちに気づきました。
アクティブ運用は、「挑戦」という形の投資なのだと。
アクティブ運用は「選ぶ」投資
アクティブ運用とは、プロの運用者が企業を選び、
市場平均を上回ることを目指す投資スタイルです。
どの企業が伸びるか。どの業界に将来性があるか。
膨大なデータを分析し、「これから来る波」を探し出そうとする。
それが、アクティブ運用の特徴です。
インデックス投資が「世界全体を信じる」なら、アクティブ運用は「選んだ企業を信じる」。
どちらも”信じる行為”には変わりありません。
ただ、何を信じるかが少し違うだけです。
「平均を超える」ことの難しさ
調べてみると、
アクティブファンドの多くが長期的にインデックスに勝てないという統計があるようです。
理由はいくつかあります。
- 運用にかかるコスト(手数料)が高い
- 市場を継続的に予測することの難しさ
- 一時的に勝っても、長期では平均に収束していく
もちろん、すべてのアクティブファンドが悪いわけではありません。
中には長年、優れた成果を出し続けているものもあります。
ただし、それを事前に選ぶことは難しい。
この現実を知ったとき、
「平均でいい」という選択の強さを改めて感じました。
「応援したい」という気持ちの行き先
けれど、アクティブ運用には、
数字では測れない魅力もあるのだと思います。
たとえば──
「この運用者の考え方が好きだ」
「このファンドが投資する分野を応援したい」
そんな気持ちで選ぶ投資もあるはずです。
インデックス投資は、世界全体という”大きな流れ”に乗る投資。
一方、アクティブ運用は、特定の企業や分野という”選んだ未来”に賭ける投資。
どちらが正しいという話ではなく、
何を大切にするかの違いなのかもしれません。
「挑戦」を冷静に見る視点
アクティブ運用を選ぶなら、いくつか心に留めておきたいことがあります。
コストを理解する
アクティブファンドは、運用にかかる手数料(信託報酬)がインデックスファンドより高めです。
年1%の差でも、30年続ければ大きな差になります。
過去の成績に惑わされない
「去年リターンが良かった」という理由だけで選ぶと、次の年は平均以下になることもあります。
過去の成績は未来を保証しません。
「納得」を大切にする
もし選ぶなら、「なぜこのファンドなのか」を自分の言葉で説明できるかどうか。
応援したい理由があるなら、それも一つの判断基準だと思います。
インデックスとアクティブ、混ぜてもいい
投資を続けていて気づいたのは、どちらかに決める必要はないということ。
たとえば──
- 基本はインデックス投資で積み立て
- 一部だけアクティブファンドで挑戦する
こんなバランスもあるのだと思います。
大部分を安定した「平均」に預けながら、
一部を「応援したい未来」に託す。
そんな付き合い方なら、感情と理性のバランスが取れる気がします。
「挑戦」も「応援」も、投資の形
アクティブ運用について調べて感じたのは、
これは単なる「勝ち負け」の話ではないということ。
平均を超えたい挑戦も、選んだ未来を応援したい気持ちも、
どちらも投資の形なのだと思います。
大切なのは、その選択を冷静に見る目を持つこと。
応援したい気持ちは素敵だけれど、コストやリスクを理解したうえで選ぶ。
感情だけでも、計算だけでもない。
その間にある「納得」を探していく。
それが、投資と長く付き合うための一つの道なのかもしれません。
