No.35|ESG・テーマ投資の考え方

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「応援したい」という気持ちの行き先

No.34でアクティブ運用について考えたとき、ひとつ気になったことがありました。

「応援したい企業に投資する」という選び方。

リターンだけでなく、企業の姿勢や取り組みに共感して投資する。
そんな考え方があることを知りました。

それが、ESG投資テーマ投資と呼ばれるものです。


ESGって、何の略?

ESGとは、3つの言葉の頭文字です。

  • E(Environment)=環境
  • S(Social)=社会
  • G(Governance)=企業統治

つまり、「利益だけでなく、環境や社会への配慮もしている企業」に投資するという考え方です。

たとえば──

  • 再生可能エネルギーに力を入れている企業
  • 従業員の働きやすさを大切にしている企業
  • 透明性の高い経営をしている企業

こうした企業は、短期的な利益だけを追わず、
長く続けられる仕組みを持っている可能性があります。

ESG投資は、「そういう企業を応援したい」という気持ちを、
お金という形で表現する方法なのだと思います。


テーマ投資は「未来の流れ」に乗る

一方、テーマ投資は、特定の分野やトレンドに絞って投資するスタイルです。

  • クリーンエネルギー
  • AI・テクノロジー
  • 高齢化社会に対応した医療・介護

こうした「これから伸びそうな分野」に集中する。

調べてみると、テーマ投資は「未来のストーリーに賭ける投資」なのかもしれません。

ただし、テーマが当たれば大きく伸びる可能性もありますが、外れることもあります。
流行が去ったり、予想とは違う展開になったり。

つまり、インデックス投資のような「平均」ではなく、
「選んだ道」にしっかり向き合う必要があるということです。


「共感」と「リターン」のバランス

ESGやテーマ投資の魅力は、お金の使い道に“意味”を持たせられることだと思います。

ただお金を増やすのではなく、自分が信じる未来を応援しながら投資する。
それは、とても美しい考え方です。

けれど、投資である以上、「共感だけでは続かない」という側面もあります。
応援したい気持ちは大切。
でも、コストが高かったり、リターンが見込めなければ、
長く続けることが難しくなるかもしれません。

調べていて感じたのは、「情熱」と「冷静さ」の両方が必要だということ。

応援したい企業があるなら、その企業がどんな仕組みで成長しようとしているのか。
ファンドなら、手数料はどうか。実際のリターンはどうだったか。

そういったことも含めて、納得した上で選ぶことが大切なのだと思います。


「一部を使う」という選択肢

ESGやテーマ投資に興味があるなら、
全部ではなく、一部で試してみるのも一つの方法です。

たとえば──

  • 基本はインデックス投資で安定させる
  • 一部をESGファンドやテーマ投資に回す

こうすることで、応援する気持ちと、安心のバランスを保つことができます。

投資は「どれか一つを選ぶ」必要はありません。世界全体を信じながら、
一部で自分の価値観を表現する。そんな付き合い方もあるのだと思います。


投資は「価値観を映す鏡」

ESGやテーマ投資について調べて感じたのは、
投資が「自分の価値観を映す鏡」になるということ。

何にお金を託すか。
どんな未来を信じるか。

それは、お金の使い方を通して、自分の生き方を整理する作業でもあるのかもしれません。

もちろん、リターンも大切です。でも、それだけが投資の意味ではない。
「応援したい」という気持ちを持つこと。それもまた、投資の一つの形なのだと思います。

大切なのは、その気持ちを大切にしながら、冷静に判断する視点も忘れないこと。
情熱と理性のバランスを探しながら、自分らしい投資の形を見つけていく。
それが、ESGやテーマ投資と向き合う姿勢なのかもしれません。

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