「卵を一つのカゴに盛るな」ということわざ
投資について調べていると、よくこんな言葉を見かけました。
「卵を一つのカゴに盛るな」
最初は、「なぜ急に卵?」と思ったのですが、
その意味を知ったとき、すっと納得しました。
たとえば、10個の卵を全部一つのカゴに入れていたとします。
もしそのカゴを落としてしまったら──
全部の卵が割れてしまいます。
けれど、5つずつ2つのカゴに分けていたら?
一つのカゴを落としても、残りの5つは無事です。
これが、分散投資の基本的な考え方だと知りました。
すべてを一つに集中させるのではなく、
いくつかに分けておくことで、リスクを減らす。
シンプルだけれど、とても大切なことだと思いました。
分散投資には「3つの軸」がある
調べていくうちに、分散投資には主に3つの軸があると分かりました。
- 地域の分散:いろいろな国に投資する
- 資産の分散:株式・債券・不動産など、種類を分ける
- 時間の分散:買うタイミングを分ける
この3つをうまく組み合わせることで、
一つが崩れても、他が支えてくれる。
そんな支え合う設計を作ることができるのです。
地域の分散:世界に広げる
まず一つ目が、地域の分散です。
たとえば、日本の企業にだけ投資していたとします。
もし日本経済が大きく落ち込んだら、
投資全体も大きく影響を受けてしまいます。
けれど、アメリカや欧州、新興国など、
いろいろな国に分けて投資していたら?
日本が下がっても、他の国が上がれば、
全体としてはバランスが保たれるかもしれません。
最近知ったのですが、
「オルカン(全世界株式)」という投資信託は、
世界中の企業に少しずつ投資する商品です。
一つの商品で、地域の分散ができる。
そのシンプルさに、少し驚きました。
資産の分散:種類を分ける
二つ目が、資産の分散です。
投資できるものには、いろいろな種類があります。
- 株式:企業の成長に期待する
- 債券:国や企業にお金を貸して、利息を受け取る
- 不動産:土地や建物に投資する
- 金(ゴールド):安全資産として持つ
それぞれ、値動きの特徴が違います。
たとえば、株式は大きく上がるけれど、下がるときも大きい。
反対に、債券は安定しているけれど、大きくは増えない。
この特徴の違いを活かして、いくつかの資産に分けておく。
そうすることで、一つが崩れても、
他が支えてくれる可能性が高まります。
偏らず、バランスを取る。
それが、資産の分散だと理解しました。
時間の分散:買うタイミングを分ける
そして三つ目が、時間の分散です。
これは、No.21・22で書いた「つみたて投資」そのものです。
一度にまとめて買うのではなく、
毎月少しずつ、時間をかけて買い続ける。
相場には波があります。
高いときもあれば、安いときもある。
けれど、時間を分けて買うことで、
その波をやわらげることができます。
たとえば、今月は高くて少ししか買えなかったとしても、
来月下がれば、たくさん買える。
その繰り返しが、平均購入価格を整えてくれる。
時間の分散は、タイミングを気にしなくていい安心感を与えてくれます。
ひとつが崩れても、支え合う設計
分散投資の良さは、
ひとつが崩れても、全体が守られることだと思います。
たとえば──
日本の株式が下がっても、アメリカが上がれば、バランスが保たれる。
株式が下がっても、債券が安定していれば、全体の損失を抑えられる。
高いときに買ってしまっても、時間をかけて平均化できる。
どれか一つに頼るのではなく、
いくつかを組み合わせることで、
リスクを分けて、安心を作る。
それが、分散投資の考え方です。
「全部に少しずつ」という考え方
分散投資について調べていて感じたのは、
「全部に少しずつ」という考え方の安心感でした。
一つの企業や国に集中させると、
「この選択が正しいのだろうか」と不安になりそうです。
けれど、世界中に分散していれば、
世界全体の成長を信じればいい。
そう考えると、少し気持ちが楽になる気がします。
もちろん、分散していても、すべてが下がることはあるかもしれません。
それでも、集中させているよりは、波が小さくなるはずです。
偏らず、広げて、長く持つ。
調べてみて、それが投資の基本なのかもしれないと思いました。
つみたて × 分散 = 安心の仕組み
No.21〜24まで、「つみたて」と「分散」について整理してきました。
この二つを組み合わせると──
安心して続けられる仕組みができあがるようです。
- 少しずつ買い続けることで、タイミングを気にしなくていい(時間の分散)
- 世界中に広げることで、一つに依存しない(地域の分散)
- いろいろな資産を持つことで、バランスを保つ(資産の分散)
投資は、派手なことをしなくても、
地味な仕組みを積み重ねることで、安心を作れる。
調べてみて、そのことが少しずつ分かってきました。
