「オルカン」って、いったい何だろう
投資を調べていると、よく出てくる言葉がありました。
「オルカン」。
最初は、何のことかさっぱりわかりませんでした。
カタカナ4文字。聞き慣れない響きに、少し戸惑いました。
正式名称は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」。
長いので、みんな「オルカン」と呼んでいるようです。
調べてみると、これは世界中の株式に少しずつ投資できる商品でした。
1本買うだけで、アメリカも日本もヨーロッパも新興国も。
全部に“ちょっとずつ”参加できる。
そう理解すると、投資信託の便利さが見えてきました。
世界地図を思い浮かべてみる
私は最近、オルカンを「世界地図」のように考えるようになりました。
地球儀の上に、小さな旗を立てていくイメージです。
アメリカに1本、日本に1本、ヨーロッパに1本。
中国、インド、ブラジル……。
オルカンは、その全部に少しずつお金を置いている。
まるで、世界中に小さな畑を持っているような感じです。
どこかの地域が不作でも、他の場所が補ってくれる。
だから全体としては、安定しやすいのかもしれません。
この“分散”という考え方が、長く続ける投資を支えてくれる。
そう感じるようになりました。
何に投資しているのか、少しだけ見てみる
オルカンが連動しているのは、
「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」という指数。
世界の約3,000社の株価を、まとめて追いかけているものです。
その中身は、だいたい6割がアメリカ。
次いで日本、ヨーロッパ、新興国と続きます。
つまりオルカンを1つ持つだけで、
アップルやマイクロソフト、トヨタやネスレなど、
世界中の企業に“少しずつ参加している”状態になる。
私はこれを知って、なんだか不思議な気持ちになりました。
自分のお金が、こんなにも遠くまで旅をしているんだなと。
「世界全体は、成長していく」という考え方
オルカンの前提は、とてもシンプルです。
世界経済は、長い目で見れば成長していく。
それを信じて、全体に乗せていく。
どこか1つの国が不調でも、他の国が補う。
そうやって世界は少しずつ前に進んでいく。
特定の国や企業を選ばなくても、
人類全体の成長に参加できる。
そう考えると、投資って少し、
未来への応援に近いのかもしれません。
「卵を分ける」という知恵
投資の世界には、こんな言葉があります。
「卵をひとつのカゴに盛るな」。
1つのカゴに全部入れると、
そのカゴが落ちたとき、全部割れてしまうからです。
オルカンは、世界中にカゴを分けて持つような設計。
だから、どこかでトラブルが起きても、
全体が大きく崩れることは起こりにくい。
もちろん、値動きはあります。
上がる日も、下がる日もある。
でも、世界全体がゼロになることはない。
そう思えることが、私にとっての安心です。
「一本で完結する」シンプルさ
オルカンの魅力は、考えなくていいことかもしれません。
「日本株とアメリカ株、どっちを増やすべき?」
そんなふうに悩まなくていい。
1つ買うだけで、分散も管理も自動で行われます。
世界全体の流れに、そっと身を任せる。
それができる仕組みです。
私はこれを、
“お金に長い旅をしてもらう”方法だと思っています。
世界の一部として、生きている
オルカンを通して投資をすると、
少しだけ視点が広がるような気がします。
世界中の企業が働き、利益を上げ、
その成果がほんの少し自分にも返ってくる。
それは、お金を増やすというより、
世界の一部として生きている感覚に近いのかもしれません。
まだ始めたばかりで、わからないことも多いです。
でも、そうやって考えると、
投資って少し、やさしい行為に思えてきます。
