No.3|投資をする理由:インフレとお金の価値

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「お金の価値が下がる」って、どういうこと?

最近、ニュースで「インフレ」という言葉をよく耳にします。

「物価が上がった」「お金の価値が下がった」――

そう言われても、正直ピンとこない部分がありました。

お金そのものは減っていないのに、価値が下がる?

財布の中の1万円は、昨日も今日も1万円のままなのに。

でも最近、少しずつその意味が見えてきました。


10年前の100円と、いまの100円

たとえば、10年前。

コンビニで買えたペットボトル飲料は、だいたい100円でした。
いまはどうでしょう。

同じ飲み物が、120円になっています。
お茶もコーヒーも、少しずつ値上がりしました。

同じ100円なのに、買えるものが減っている。

つまり、お金そのものは変わらないけれど、
その“力”が少しずつ弱くなっているということです。

これが「インフレーション」――お金の価値が下がるという現象。
調べてみて、ようやく実感として理解できました。


貯金は減らない。でも、“力”は減っていく

銀行に100万円を預けていたとします。
10年後も、通帳には「100万円」と表示されています。
数字は変わりません。

けれど、10年の間に物価が2割上がっていたら?
その100万円で買えるものは、以前の80万円分。

数字は同じでも、実質的には目減りしている。

これが、貯金だけでは防げない“静かなリスク”。

私も以前は「貯金しておけば安心」と考えていました。
けれど、物価が上がり続ける世界では、
お金を“置いておくだけ”では守れないものがある。

そう気づいたとき、少し不安になった記憶があります。


投資は「お金を世界の成長と一緒に歩かせる」こと

投資をする理由のひとつは、
この“静かな目減り”に備えることにあります。

世界全体を見れば、経済は少しずつ成長しています。
企業は利益を上げ、物価も上がり、給料も少しずつ増えていく。

その流れの中で、お金をただ置いておくのではなく、
世界の成長に参加させる。

それが、株式や投資信託を通じた投資の意味です。

お金を“未来に旅立たせて、成長と一緒に歩かせる”。
そう考えると、投資が少し身近に感じられます。


増やすためではなく、“守るため”の投資

投資というと「お金を増やす」イメージが強いかもしれません。
けれど、投資はお金の“力”を保つための行動でもあります。

将来の生活費、子どもの教育費、老後の備え。
いまの物価で考えた金額が、10年後も20年後も
同じ意味を持つとは限りません。

だからこそ、少しだけ未来に強いお金を育てておく。

貯金が“いまの安心”なら、
投資は“未来の安心”を守るための準備。

その二つをどう使い分けるかが、暮らしの安定につながります。


インフレは止められないけれど、備えることはできる

インフレを止めることはできません。
世界が成長し続ける限り、物価も少しずつ上がっていく。
それは自然な流れです。

けれど、備えることはできる。

お金を“動かして守る”という発想。

これが、これからの時代に必要な考え方だと感じます。

私もまだ学びの途中ですが、
投資は「お金を増やす手段」である前に、
未来の生活を守る準備なのだと整理しています。


お金の“量”より、“力”を守る

大切なのは、お金の「量」よりも「力」。
数字が同じでも、買えるものが減れば、それは実質的に減っている。

投資は、その“力”を保つための手段です。

貯金と投資、どちらが正しいということではありません。
この二つをどう分けるかが、お金の守り方。

静かに、でも確実に動いている世界の流れ。
その中で、自分のお金にどんな時間を過ごさせるか。

それを考えることが、投資を学ぶ意味のひとつです。

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